僕らは2001年9月11日。いわゆる9.11事件が起きた時、インドネシアのジョグジャカルタに滞在していました。 国際政治学者の私のゼミ教授がバーから僕の友人らと興奮ながら戻りながら「テレビを付けろ」と。どうやらイスラムがアメリカの中心を攻撃したと。 その時はまだどんな状況なのか映像は入って来なく、女のキャスターがひたすら英語で喋る画面しかわかりませんでした。 駄目学生だった僕は、政治学の名の下にゼミで主催するゼミ旅行という国際勉強&旅行の催しに便乗して、かの地に降り立っていました。 ジョグジャカルタでは、宗教寺院であるボロブドゥールとプランバナンを観光し、ホテルで夜遅くまでビールを片手に皆と語り合い、そんな時間を過ごしていたと思います。 しかし、その頃僕はその旅行に主体性を持って参加していたのでしょうか。多分無いであろう、細かいディテールは既に多くを忘れ去っています。そこで何を得たのか? 今それを思い出そうとしても断片と断片の映像ばかりでとても悔しい。 ただ、とても鮮明に覚えているのは、皆プランバナンへ向かう為のチャーターバスを、僕は一人で町の大衆バスで向かった時の事です。 そのバスは黄色で塗装もハゲてしまっていて座席もボロボロ。 当然夏でもクーラーなんて利かない、社内はだんだん通学の女学生や近所のおばさんやおじさんで溢れかえり、後ろの乗車口には一人バスの乗組員が客が落ちないように、乗り口(ドアは無い開けっ放し)から外に半分身を乗り出しながらお客の安全を確保しているようなバスでした。 しかしそんな光景はここでは当たり前だし、僕も随分そんな事はむしろ歓迎している人の中の一人でした。窓から見える光景は基礎を木で組んだ簡単な家々が、壮大な田園風景の中に点在し、おかあさんが洗濯物をしているような日常の光景が目にどんどん入ってくる。太陽とバスの切る風が非常に心地よく、いくらバスが満員だろうがクーラーが無かろうが、そこは日本人の僕から見て幸せな光景でした。 体の大きい僕がちょっと当たった隣の女学生がはにかみ、遺跡に行きたいと行った僕におじさんが任せとけと僕に合図する。 そんな素敵な光景や日常や、人々が今、たった一瞬で多くの物を失ったのだ。僕が行ったホテルの周辺も、プランバナンの遺跡も、そしてバスで出会った遺跡近くに乗り合わせた人々も。 僕らはその場所に土足で踏み込んで、ただ良い景色、素敵な笑顔の人々、壮大な寺院を満喫し、満足して帰ってきて今ここでのうのうと生きているのか? 人は何の為に生きているんだろうと。自我って一体何の為にあるのか。そして自分とは違う他者の自我とは、僕の自我とどう違うのか?一体どんな事を考えながら生きているのだろうと。 大自然や地球の上で僕ら人間、しかもその一人一人が集まったところで、その一人一人に何ができるというのか?こんなちっぽけ過ぎる存在の者が何かを考えたところで、それが何なのだ。なのにこの自我は一体何なのだと。こんなに簡単に死んでしまうのに、こんな複雑に考えさせる自我ってなんなのだ? 今亡くなっていったインドネシアの人々は一体何を想いながら日々を生きていたのか。死ぬ時に何を思い死んでいったのか。 僕自身の力だけで何も成す事はできないけれど、自分に関わりのあった人間の、存在の、何かを受け取った事への想いに対して、僕はいつかどこかで報いなければならないと思います。 何の為に生きるかはやはりわからないけれど、少なくとも今の時点での僕ができる事、思う事は、 恩は必ず返す。という事だけです。
2006年5月29日月曜日
ジョグジャカルタの大地震
2006年5月28日日曜日
スタジオat秋葉原
久し振りにバンド形式でのスタジオです。 今日はカバーバンドとしてのVoを担ってきました。 カバーするのはLED ZEPPELIN。僕の一番好きなイギリスのロックバンドです。 やった曲はTHE ROVOR , ROCK'N ROLL , STEAWAY TO HEVENの三曲です。 本当に本当に人と合わせるのは久し振りで、しかも自分の大好きなバンドのカバーだったので 非常に熱が入りました。歌うだけで汗びっしょり。ボーカルってこんなに体力使うんだと改めて気づきました。でも毎日走ってるからか非常に心地よく、終わりは非常に爽やかです。 一人で練習するよりも、人と合わせてやる事で自分の欠点や逆に良い所が鮮明にわかった為、 今まで何故バンドを組んでなかったのかと後悔・・・。しかしこれから一気に伸びるはず。 またスタジオの音を簡易録音してるので、そのうちアップしたいと思います。 ところで最近、関西時代の友達が、僕が音信不通ではないけど、元気にしているか軽く心配しているみたいで。 僕は非常に元気です。頭はだんだんおかしくなっている自負はありますが何とか頑張っています。 てなわけでレポート終わり。
2006年5月15日月曜日
純粋って何ですか
国語辞典で調べてた。 1、どんな点から見ても、ほかの余計なものが、少しも交じっていない様子。 2、その人の考えや行動の中に、利害打算などを意識したところが少しもない様子。 だそうです。という事は、僕は無知な馬鹿という事か。 何故こんな事を突然書くかというと、ここ三日の内に全く別の二人の人間からこの「純粋」という単語で大きく僕を指摘されました。誤解を恐れずにいうと、その「純粋」さに惹かれて僕を求めてきている。 申し訳ないが僕は無理だった。 それは感情という面を除いて、その「純粋」さを指摘された事が意味不明で、あまり気持ちよくない。 同時に二人もの別の人間からそれを指摘されたとなると、実際に僕は「純粋」と言われる何かがあるのかもしれないし、その正体が何なのか考えなければならない。 一番僕が問題だと思っているのは、その二人には見えてて僕には見えない世界があるという事です。二人から言われた事の要約は、皆が忘れてしまっているような感情や気持ちを真っ直ぐ持ってて、濁ってしまっている周りからしたら羨ましい。だから一緒に居たい、との事。 じゃあ濁った世界ってどんなもの?あんたらには一体俺の問題にしていない、どんな問題を抱えながら生きてる?俺を羨ましいのは俺がそれを持っていないから? 失礼な。 書きながらだんだん頭の整理がついてわかってきたけれど、多分彼らはやるべき事をわかっているのに行動しないタイプの人間かなと気づいた。しかし、それよりも性質の悪い人間だと思った。 しかし俺の事をそうやって指摘できるという事は、その状況を理解できている上で、なおかつ欲しいと。 じゃあ勝手に自分でそうやってくれと思う。 ちょっと話はそれるかもしれないけれど上の事を考える上で、人間は考える葦、というのはよく知らないが、成長や進化をしていかなければ未来が無い生き物だと思っている。 それは自然界では当たり前の事で、今まで絶滅しなかった全ての生き物が目の前の問題を乗り越え、今まで生きてきた。 僕は僕が知らない事を知りたいと思うし、持ってない物を得たいと思うし、それが得られない事でいっぱい後悔も悩みも落ち込みもたくさんする。 人間は火を欲し、水を欲し、食物を欲し、住む場所を欲し、長距離の移動をする事を欲し、挙句は宇宙まで飛んで行ってしまった。これは全て進化である。 水を引く力、家を建てる事を止めていたらとっくの昔に人間は死んでいただろう。 僕は今この世界で何が起きて、どうやって生きていかなければならないか考える・考えたいと思っていて、その為には世の中の色々な事を知らなければならない。 実際に僕が生活の上でする事は、身近なところで日本の今、経済に少しでも触れる為に日経を読み、その時代の人が考えて、文明の発達した今の僕らがわからないであろう事を知る為に昔の本を読み、自分の体をどうしたら上手く使えるのか、人に伝わるのかとトレーニングをしたり、心と体が資本なので毎朝人参を搾って飲み。。 はっきり言って書いてて、全くたいした事ができていなくて恥ずかしくなるが、無い脳みそで考えて自分でやっているのがこんな事である。簡単に言うとだれにでもある勉強欲。 およそ、これを読んで「こいつは馬鹿だ。こんな事に時間を割いて」と思っているだろうし、はっきり言って俺もそう思う。本当はまともに就職して早く結婚して子供が二人の幸せな家庭がいい。 「純粋」を考える上で自分の大事にしている上方の基礎部分を簡単に挙げてみた。こんなものが欲しけりゃだれでもくれてやる。勝手にやってくれ。 俺は多分、色んな物を犠牲にして、考えて、間違った方向に行って、たいして成果も出していない大馬鹿野郎だ。 しかし、こんな俺と一緒に居たいと思うそいつらはもっとアホだ。 純粋ってなんですか?それはこうですよ。アホが考えるアホの理論を通そうとする考えを持つ心。 やっぱりアホやと言われてたんだ。書いてみてよくわかった。 全くどう生きれと言うんだ。
2006年5月5日金曜日
GW、関西へリターン vol. 1
5月は1~3日まで実家に戻りました。 まず大阪に着いて思った事が 「空気が綺麗だ」 ありえないよね。まさかそんな。梅田ですよ? 単に朝やからそう思ったんだろうね多分…いや、そうであって欲しいです(普段住んでる町は一体どんなのだ)。 実家に戻ると相変わらず手乗りインコは11年も生きながら元気で、久しぶりに母親の作るお味噌汁とご飯と漬物という朝ごはんを頂きました。 普段は食生活がすさんでいまして、朝昼夜カロリーメイトとか…やばいよね。まあそれは極端な例だけど、中々最近料理の腕を振るうこともなくなりました。 なので素朴な料理が美味しい! 少し仮眠を取り、お昼から我が故郷(心の)京都へ。 京都は僕の中で特別な街です。何が特別かというと、青春時代にここで暮らし、楽しい事や辛い事、主に色恋沙汰ですな、が豊富に詰まった街…とだけ書くと、なんやしょーもない、と言われそうなので、京都のお寺や緑に魅せられて学生時代は学校をサボって様々な場所を徘徊していた、思い出の非常に詰まった…あかん、これもしょーもない。。 まぁ、要するに京都が好きなんです。以上。 てなわけで、暇があればいつも出かけた南禅寺と哲学の道へ、四条河原町からのんびり歩いて行きました。いつ来ても雄大な南禅寺の正門に圧倒され、哲学の道の川と新緑に癒されて。 実は最近、GWで帰ってくる2週間前に京都に2時間だけ滞在した日がありました。仕事を6時間抜けると言って、新幹線に飛び乗って。ちょっとセンチメンタルな話なので割愛させて頂きますが、今回南禅寺や哲学の道、ひいてはこの後、鴨川をひた進む時間において、そのセンチメンタルな気持ちを幾分癒してくれる、いやひょっとしたらさらに深く心に刻まれる事になりました。 鴨川ってすごいんですよ。何が凄いかと言うと、自分自身が世界とひとつになれるんです。 はい、今わけわからん事言うてる思ったでしょ?ほんまやから行ってみんさい。 おすすめは出町柳~三条まで南に下る時かな。 僕らは普段生活してて空とか見ます?多分意識的でも中々見れない筈です。僕は普段生活していてあまり空を見たなんて記憶はありません。 でもね、鴨川は僕らが無防備で恐れてしまうといった程に暴力的に空を感じる事ができます。 何もないんです。 あるのは川と緑。普段どれだけ僕らはビルに守られている、もしくは侵略されているか。 いってみんさい京都鴨川。ええよーめっちゃええよー。地球を感じてくれ。
GW、関西へリターン vol. 3
最終日。親と近くのウナギ屋でご馳走を頂きました。 高いうなぎ~2600円なりー。 3日食わなくても大丈夫。に思えましたその時だけは お昼から性懲りもなくなた京都へ。 行き過ぎでしょうな。やっぱり。でもいかざるを得ないのです。足が勝手に向かってしまう。 この日は下鴨神社で流鏑馬神事(馬に乗った騎手が弓矢で的を射抜く)があるとの事でまずはそこへ。 初めて見たのですが、迫力満点です。さっそうと駆け抜ける馬に装束を着て乗った騎手が 「オオオオオ”----!!!」と叫びながら的を射抜く。別にじいちゃんばあちゃんらがお茶を飲みながら楽しむ、のもありですが、そんなイメージとは全く違う、かなりエキサイティングな催しに、観客の若い子達も「スゲーーかっこいいーー!!」と歓声をあげていました。 競馬を筆頭に賭け事は全くしませんが、馬を見に行くとはこういう楽しみもあってかなぁ、と走る馬の凛々しい姿を見て妙に納得しました。 その後、御所でのんびり本を読み、夜になって稲荷山に上り。ええ。また上りましたよ。もう趣味です。稲荷山とは稲荷大社の裏手にある山です。山頂まで1時間30センチ毎に鳥居が据え付けられている昼見れば厳かで壮大な、夜見ればおしっこちびりそうな所にまた一人で登ります。 いいじゃんハートブレーカーは何しても良いんだよ! 夜景が綺麗でした…(多分哀愁漂っていたはず) ようやく京都駅に戻り、新福菜館というラーメン屋で、欲望の塊のどんぶりを平らげ欲望の塊の焼き飯をほう張り。 東京に凱旋するのでありました。 この三日間で一冊のノートがいっぱい、とまではいかないけれど、色んな思いを書き記し、残しました。 京都の街はそれをされるに充分過ぎる環境です。特に東京という何もない街から来ると特にそう思います。 高校生のとき考えて出した答え以来、最近まで考えなかった、というか考える事事体が恥ずかしく幼稚であると思ってたのですが、心境の変かから考えなくてはならなくなった今、答えまでとはいかずとも、当面の指標なる物は手に入れました。 僕は、僕らはもっともっと勉強しなければならない筈です。世の中にはわからない事だらけで、考えなければならない事がたくさんある筈です。 そのうち出した答えを持って、何かを伝えようと思います。 てなわけで、 GW、関西へリターン 終了!
GW、関西へリターン vol. 2
関西二日目は友達に約束をぶっちされました。。 夕方電話かかってきて、「飲みすぎたー今日は無理やー」と。 女ですよ・・憤りを感じて「そら顔パンパンやから今日は無理やろなぁ」を4回くらい言い放ってやりました(その前に4回誘い直して4回断られている…)。いやしかし久々に長電話で懐かしかったです。 たまたま時間が噛み合った元会社の先輩と1時間ほどお茶を。 今のフリーターな私に説教をしてくれました。 「アンタ何やってんのん?ちゃんと働きーやー。そんなんじゃ彼女なんてまずでけへんて」 非常に痛かったです。鋭く心に刺さりました。何も言い返せません。その通りでございます。 夜は昔のバンドメンバーと飲みに行きました。彼は紆余曲折がありながらも非常にまっとうな道を歩もうとしています。なかなか僕みたいなのは少なくなってしまいました。 真面目な話もたくさんできて良かったです。彼とは数ヶ月に一度関西で一緒にバンドをやる事を決めました。 てなわけで2日目終了
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