2005年7月22日金曜日

打ち水


うちにはテレビがありません。正確に言うと、そこにあるのだけれど機能を果たしていないただの箱が、どっかりと僕の部屋を占拠してる有様です。

仕方なくPCの動画ニュースを見ていると、今日は東京新橋で「打ち水大作戦」とやらで、気合のおっちゃん、アニマル浜口がゲストで参加し、皆で一斉に道路に水を撒こうという模様を放送していました。

テレビのアナウンサーも「凄いんです。サーモグラフィーを見てください。地面の温度が下がって気温が下がりましたよ!」と。

少々調べてみると去年は34万人もの人々が、この意味のわからない企画に参加したという事です。

趣旨というものはサイト「打ち水大作戦2005」からの引用

たったそれだけのことで、真夏の気温を下げられる。
たったそれだけのことで、ヒートアイランド対策に効果をあげる。
たったそれだけのことで、真夏の電力エネルギーの節約になる。
たったそれだけのことで、地球にやさしい人になれる。
たったそれだけのことで、体も気持ちも爽やかになれる。
たったそれだけのことで、コミュニティがひとつになれる。
たったそれだけのことで、みんながハッピーになれる。

だそうです。


いや、あんた、34万人の労働力を何の為に無駄遣いしてるんだと落胆します。企画する方もする方。やる方もやる方。

だって、普通に考えて打ち水の効果なんてたかが数十分じゃないのか?
夏という季節は一体何時間あると思ってんだ。しかもたかが島国日本のこれまたちいさい東京で。地球規模にやさしい人になれるのか?たいしたもんだ。
その数十分間、世界の中の東京の、これまたちいさい地区にて気温を2℃下げる為に34万人の労働力が、おいそれとひしゃくに水を入れてせっせと道に水を撒く。。


馬鹿じゃなかろうか。

まずその34万人が大量に撒く水について、雨水や下水や、色んな物をろ過する為の費用は一体いくらかかってるんだ?資源の無駄遣いじゃ。

しかも34万人の労働力があるならそいつらに木を植えさせて、二酸化炭素や日差しをカットさせた方が、この先よっぽど効果あげるぜ(場所が問題だが)。
それか34万人に、環境を改善する為のブレーンストーミングを行ってもらい、何か良いアイデアが、アホでも34万人も居たら一つや二つは出るだろう。

もしくは今日行った時間を、空調をはじめ電気をストップさせて色々実験してみた方がなんぼかええで。電力使わんから川も空気も汚さんし。

なんで気温を「削減」する為に「消費」を必要とするんだろう?
要は「使わない事」こそ大事なんちゃうかな。消費大国日本よ。

俺はおかげでテレビもクーラーも無いぜコノヤロウ!!



注:決して愚痴のブログではありません。

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